日本のフリージャズ、ジャパノイズについて①〜ごった煮の歴史

日本のジャズは「フリージャズ」と「Jフュージョン」しかない、というのは強ち間違っていない。中でもフリージャズは日本が世界に誇れるものだけど、日本国内ではアングラ扱いされて受け入れられていないのが現状だよね。(何故か海外の人の方がよく知ってる。)

 

 

日本のフリージャズはごった煮。

 

 

喩えるなら、アリストパネス(Ἀριστοφάνης)の『女の議会(Ἐκκλησιάζουσαι)』に登場する、「ありとあらゆる種類の食材を含んだ料理(λοπαδο­τεμαχο­σελαχο­γαλεο­κρανιο­λειψανο­δριμ­υπο­τριμματο­σιλφιο­καραβο­μελιτο­κατακεχυ­μενο­κιχλ­επι­κοσσυφο­φαττο­περιστερ­αλεκτρυον­οπτο­κεφαλλιο­κιγκλο­πελειο­λαγῳο­σιραιο­βαφη­τραγανο­πτερύγων)」に近いっていつも思う。つまり、可食だけど非実用的、非日常的、そしてごった煮。ほんとこれ。マジでこれ。

 

 

日本のフリージャズは海外のそれとは違ってめちゃくちゃマッチョ。一度洗礼を受ければ今の若者にもウケるんじゃないかとか思うけどな。

 

 

ってことで、地道に日本のフリージャズとジャパノイズについて「若者向け」「初心者向け」に紹介していこうかなって感じです。今日は日本のフリージャズのメインストリーム、とりあえずここを抑えておけば大丈夫みたいな2つを紹介しますね。(敬称略で失礼します。)

 

https://youtu.be/_kCGARG0o_k

↑はいー、キタ。これこれ。日本のフリージャズの中で《最も》「ポップ」で「キャッチー」、そして最も有名な「山下洋輔トリオ」。曲は「キアズマ」。ヨーロッパツアーを敢行して世界中に衝撃を与えた、山下洋輔(pf)、坂田明(as.)、森山威男(dr.)という黄金期のメンバーによる再結成ライブ。ヨーロッパツアー時の山下洋輔トリオは、海外の大物達がこの後に演奏したがらなかったらしい。理由は、この後どんな人がやっても観客が退屈するから。

マジで最高すぎる。世界で一番好きだし、尊敬してます。

 

キアズマ

キアズマ

 

 

そして次は…

https://youtu.be/4zPjFQQpbu4

↑はい、きましたー(2回目)。高柳昌行阿部薫、「解体的交感」。フリージャズから、[泣く子も黙る]ジャパノイズに分派していく過程で最も重要な高柳昌行阿部薫のセッションシリーズですが、まさにこの「解体的交感」と、「集団投射」は記念碑的アルバムと言っていいでしょう。高柳昌行は「あまちゃん」の大友良英の師匠ですが、非常階段のJOJO広重もこれらからの影響を公言しています。ここから日本の世界天然文化遺産である、ジャパノイズに分化していったわけです(感慨深さ)。これデュオだぜ。それでこの音の厚さなんだぜ。

 

解体的交感

解体的交感

 

 

 

集団投射-Mass Projection

集団投射-Mass Projection

 

 

響き渡る轟音。凄まじい音の壁。1回ヘッドホンつけて、爆音でフルアルバム聴いてみるといいと思います。絶対沼に落ちるよ〜〜。

 

 

ではでは〜〜