ゴーゴーペンギンの新作は今年のグラミー最有力候補となる!(気が早い)

ゴーゴーペンギンによる今回の新作《ア・ハンドラム・スター》は今年の最優秀アルバム候補の一つとなる。いや、これはジャズ史に残る名盤と言って相違ない。

ア・ハムドラム・スター

ここで試聴可→ https://youtu.be/lDLzlsf0McM

ゴーゴーペンギンと言えば、ピアノのクリス・アイリングワース、ベースのニック・ブラッカ、ドラマーのロブ・ターナーからなるピアノトリオ。

 

彼らはデビュー作、「ブイ2.0」からエレクトロアコースティックトリオを標榜し、アコースティックなのにエレクトリックで、都会的なサウンドを構築。(チッコリがチック・コリア・アコースティックバンドを結成した経緯となんとなく似ていますね。)
常にジャズやロック、ミニマル・ミュージック、エレクトロなどといったジャンルを超克してきました。

V2.0

一昨年発売の前作「マン・メイド・オブジェクト」(ブルーノート移籍第1弾)でも更に革新的で激しくなっていました。

MAN MADE OBJECT


そして今回の新作。


神獣鏡的にピアノトリオの作品では、e.s.t.(Esbjörn Svensson Trio)の「Seven Days of Falling」以来の衝撃なのであります。

よくe.s.t.と比較されてきたゴーゴーペンギンですが、今回の作品は既に彼らを超えているのではないかとすら思うのです。

Seven Days of Falling (Bonus Dvd)


近年の日本のジャズシーンなどでよく見られる、機械的でエレクトリックなサウンドと人力での演奏のマリアージュを聴かせるようなグループの流れを作ったのは彼らじゃないかとも思います。人力ミニマル・ミュージック集団、東京塩麹なんかもこのような世界的潮流の一部のような気がしてなりません。

FACTORY


激しいコンテンポラリー系ピアノトリオとしてはphronesis初めとする北欧シーン、そしてアビシャイ・コーエン率いるイスラエル勢という強者が揃いますが、イギリスは間違いなく彼ら、ゴーゴーペンギンが筆頭でしょう。

Green Delay

Continuo


これからも世界のジャズシーンを牽引していくであろう、ゴーゴーペンギン。一皮剥けた今回の新作は必聴盤。アルバムの内容について今回はほとんど触れていないが、賢明な読者の皆様にはまず聴いて頂きたいものです。